生命保険でも損害保険でもない「第三分野」の保険。病気やケガの治療そのものに備える医療保険・がん保険を学びます。
先生、この前『第三分野の保険』って言葉が出てきたけど、第一とか第二があるの?
なんか順位みたいで気になるんだけど。
面白い着眼ね。
保険は大きく3つに分けられるの。
第一分野が生命保険(人の生死)、第二分野が損害保険(モノや財産の損害)、そのどちらにも当てはまらないものが第三分野の保険なのよ。
補足すると、第三分野の保険は「人のケガや病気」そのものに備える保険で、医療保険・がん保険・介護保険などが含まれます。
生命保険会社も損害保険会社も、どちらも扱える点が特徴です。
生保も損保も両方あつかえるんですねぇ。
じゃあ、まず医療保険ってどんなときに出るんですかぁ?
医療保険は、病気やケガで入院したり手術を受けたりしたときに給付金が受け取れる保険よ。
多くは『入院給付金』と『手術給付金』が柱になっているの。
入院給付金には支払限度日数という上限があります。
『1入院あたり60日まで』のように、1回の入院で支払われる日数に限度が設けられているのが一般的です。
60日まで、かぁ。
ずっと入院しても無限には出ないんだね。
じゃあ、がん保険は医療保険と何がちがうの?
がん保険は、その名のとおり保障対象を『がん』に絞った保険なの。
だから医療保険とちがって、入院日数の限度が無制限のものが多いのが特徴よ。
がんは長期治療になりやすいからね。
がんだと入院が長くなるから、日数無制限なんですねぇ。
やさしい設計なんですぅ。
がん保険でもう一つ重要なのが免責期間です。
契約から約90日間(3か月)は保障が始まらず、この期間中にがんと診断されても給付金は支払われません。
加入直後の駆け込みを防ぐ仕組みですね。
え、入ってすぐは出ないの?
90日間の空白かぁ、それは知らないと危ないね!
そう、だから思い立ったら早めが大事なの。
がん保険は『診断給付金』も人気ね。
がんと診断された時点でまとまった一時金が出るタイプよ。
他にも第三分野には、就業不能に備える保険や、要介護状態に備える民間の介護保険などがあります。
公的介護保険とは別に、自分で上乗せ準備するものです。
第一が生死、第二がモノ、第三が病気やケガ…3つに分けて整理すると分かりやすいですねぇ。
そのとおり。
特に『第三分野は生保・損保どちらも扱える』『がん保険には約90日の免責期間がある』の2点は試験でよく問われるわ。
しっかり覚えてね。
確認クイズ
第三分野の保険に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 第三分野の保険は、生命保険会社のみが取り扱うことができる。
- がん保険には一般に、契約後90日程度の免責期間が設けられている。
- 医療保険の入院給付金は、1回の入院につき支払日数の上限が定められていない。
- 第三分野の保険とは、人の生死のみを保障対象とする保険をいう。
こたえを見る
正解: 2. がん保険には一般に、契約後90日程度の免責期間が設けられている。
がん保険には一般に契約後約90日の免責期間があり、その間の診断では給付金は支払われません。1は第三分野を生保・損保双方が扱えるため誤り。3は医療保険の入院給付金に支払限度日数があるため誤り。4は人の生死を保障するのは第一分野(生命保険)で、第三分野は病気やケガを対象とするため誤りです。