保険はもしもの時に備える大切な仕組み。でも、保険会社が倒れてしまったらどうなるのでしょう? まずは保険制度の土台と、契約者を守る仕組みを学びましょう。
保険ってさ、そもそもどういう仕組みなの? なんでお金がもらえるわけ?
いい質問ね。
保険は相互扶助、つまり『みんなで少しずつお金を出し合って、困った人を助ける』仕組みなの。
加入者が払う保険料を集めて、事故や病気があった人に保険金を支払うのよ。
補足すると、この仕組みは大数の法則に支えられていますね。
個々には予測できない事故も、大人数で見れば発生する確率が一定に近づく。
だから保険会社は必要な保険料を計算できるんです。
うぅ〜ん…でも、保険会社さんが払うお金が足りなくなったりしないんですかぁ?
だから保険会社は収支相等の原則に従うの。
集めた保険料の総額と、支払う保険金の総額が等しくなるように設計されているのよ。
なるほど! でもさ、それでも保険会社が潰れちゃったら、あたしたちの契約はどうなるの?
そこで登場するのが保険契約者保護機構よ。
保険会社が破綻しても、契約者を守るためのセーフティネットなの。
日本には生命保険契約者保護機構と損害保険契約者保護機構の2つがあります。
国内で営業する保険会社は、原則として加入が義務づけられていますね。
生命保険が破綻したら、どのくらい守ってもらえるんですかぁ?
生命保険会社が破綻した場合、原則として責任準備金の90%までが補償されるのよ。
払った保険料の90%ではなく、責任準備金の90%という点に注意ね。
要は『契約がまるごと消えるわけじゃない』ってこと?
そうなの。
もう一つ、契約を申し込んだあとに冷静になって考え直せる制度もあるわ。
クーリングオフ制度ですね。
原則として、申込日か契約内容を記載した書面の交付日のいずれか遅い日から起算して8日以内であれば、書面や電磁的記録で申込みを撤回できます。
8日以内なら、無条件でやめられるんですねぇ。
安心ですぅ。
確認クイズ
生命保険会社が破綻した場合の、生命保険契約者保護機構による補償に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 払い込んだ保険料の全額が補償される
- 原則として責任準備金等の90%まで補償される
- 保険金額の90%が必ず補償される
- 補償はいっさい行われない
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正解: 2. 原則として責任準備金等の90%まで補償される
正解は「原則として責任準備金等の90%まで補償される」。生命保険契約者保護機構は、破綻時に高予定利率契約を除き責任準備金等の90%までを補償します。払込保険料の全額や保険金額の90%ではない点に注意。補償が行われないという記述も誤りです。