毎月払う生命保険の保険料。その金額は、実は3つの予定率をもとにきっちり計算されています。保険料がどう決まるのか、その中身をのぞいてみましょう。
保険料の金額って、保険会社が適当に決めてるわけじゃないよね?
もちろんよ。
生命保険の保険料は、3つの予定基礎率をもとに計算されるの。予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つね。
3つもあるんですねぇ。
それぞれどういう意味ですかぁ?
まず予定死亡率は、統計をもとに『どのくらいの人が亡くなるか』を見込んだ割合。
これが高いほど、死亡保険の保険料は上がるのよ。
次に予定利率ですね。
保険会社は集めた保険料を運用します。
あらかじめ見込む運用利回りが予定利率で、これが高いほど保険料は安くなります。
運用でお金が増える前提だから、その分あたしたちの払う額は少なくて済むってこと?
そのとおり。
そして予定事業費率は、保険会社の運営にかかる経費の見込み。
これが高いと保険料も上がるわ。
払った保険料は、ぜんぶ保険金のために使われるわけじゃないんですねぇ。
ええ。
保険料は純保険料と付加保険料に分かれます。
純保険料は将来の保険金にあてる部分で予定死亡率と予定利率から計算され、付加保険料は事業費にあてる部分で予定事業費率から計算されます。
じゃあ、実際の死亡者が予定より少なかったりしたら、お金が余るんじゃない?
鋭いわね。
予定と実際の差から生まれる利益を剰余金といって、その一部が配当金として契約者に還元されることがあるの。
配当のある保険を有配当保険、ない保険を無配当保険というのよ。
配当があるほうが、なんだかお得な感じがしますぅ。
ただし補足すると、無配当保険は配当がない分、保険料が割安に設定されているのが一般的です。
一概にどちらが得とはいえませんね。
そうね。
仕組みを理解して、自分に合った保険を選ぶことが大切なのよ。
確認クイズ
生命保険の保険料の計算に用いる予定基礎率に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 予定死亡率が高くなると、死亡保険の保険料は安くなる
- 予定利率が高くなると、保険料は安くなる
- 予定事業費率が高くなると、保険料は安くなる
- 付加保険料は、予定死亡率と予定利率から計算される
こたえを見る
正解: 2. 予定利率が高くなると、保険料は安くなる
正解は「予定利率が高くなると、保険料は安くなる」。予定利率は見込む運用利回りで、高いほど保険料は割安になります。予定死亡率が高いと死亡保険料は上がり、予定事業費率が高いと保険料も上がるため、それぞれ誤り。付加保険料は予定事業費率から計算されるので、最後の選択肢も誤りです。