タックスプランニングの土台となる「所得税」。まずは全体の計算の流れをつかみましょう。
先生、所得税ってお給料からいつの間にか引かれてるけど、どうやって決まってるの?
いい質問ね。所得税は、1月1日から12月31日までの1年間に得た所得に対してかかる税金なのよ。
まず全体像をつかみましょうね。
しょとく…って、お給料の金額とはちがうんですかぁ?
そう、そこが大事なの。収入から必要経費を引いたものが所得よ。
収入まるごとに課税されるわけではないの。
補足すると、所得税は申告納税方式が原則ですね。
納税者が自分で所得と税額を計算して申告します。
その通り。
計算は大きく5つのステップで進むのよ。
まず所得を10種類に分けて、それぞれの所得金額を出すの。
10種類!?
そんなにあるんだ。
で、次は?
次に、それらを合算して課税標準を求めるわ。
ここで損益通算という調整もするの。
3番目に、課税標準から所得控除を差し引いて課税所得金額を出します。
基礎控除や扶養控除などですね。
そう。
4番目に課税所得金額に税率をかけて所得税額を計算するの。
日本の所得税は所得が多いほど税率が上がる超過累進課税よ。
たくさん稼ぐ人ほど、たくさん税金を払うんですねぇ。
最後に5番目、算出した税額から税額控除を引いて、実際に納める税額が決まるの。
住宅ローン控除などがここね。
要は『所得を出す→まとめる→控除を引く→税率かける→また控除を引く』ってこと?
完璧よ、ひよりちゃん。
この流れが頭に入っていれば、細かい論点も迷わないわ。
所得控除は税率をかける前、税額控除は税率をかけた後。
この順番の違いは試験で狙われますね。
確認クイズ
所得税の計算に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 所得税は原則として賦課課税方式により課税される
- 収入金額から必要経費を差し引いたものを所得金額という
- 所得控除は税率を乗じた後の所得税額から差し引く
- 所得税の課税期間は毎年4月1日から翌年3月31日までである
こたえを見る
正解: 2. 収入金額から必要経費を差し引いたものを所得金額という
正解は2。収入金額-必要経費=所得金額であり、収入そのものに課税されるわけではない。1は申告納税方式が原則(賦課課税方式は住民税など)、3は所得控除ではなく税額控除の説明、4は課税期間が誤りで正しくは暦年(1/1〜12/31)。