労災保険と雇用保険

業務・通勤のケガを補償する労災保険と、失業や育児を支える雇用保険の違いを整理します。

働く人を守る2つの保険が『労災保険』と『雇用保険』です。合わせて労働保険と呼ばれます。仕事中のケガと、失業したときの生活を支えます。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

仕事中にケガしたら、健康保険を使うんじゃないの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

いいえ、そこがポイントよ。
業務中や通勤中のケガは労災保険(労働者災害補償保険)が使われるの。
健康保険は業務外の傷病が対象なのよ。

青山 栞(普段) 青山 栞

補足すると、労災保険の保険料は全額事業主負担です。
労働者の負担はありません。
パートやアルバイトも含め、原則すべての労働者が対象ですね。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

通勤の途中でケガしても労災なんですねぇ。
それも会社が全部払ってくれるんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

ええ。
業務が原因の業務災害と、通勤が原因の通勤災害の両方が対象よ。
治療費や休業補償などが給付されるの。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

じゃあ雇用保険は、どんなときのための保険なの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

雇用保険は主に失業したときの生活を支える保険ね。
仕事を失った人が受け取れるのが基本手当(いわゆる失業給付)よ。

青山 栞(普段) 青山 栞

雇用保険の保険料は、事業主と労働者の双方が負担します(折半ではなく、事業主の負担割合がやや大きい)。
労災保険とはこの点が異なりますね。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

基本手当って、辞めたらすぐもらえるんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

待期期間が7日間あるの。
さらに自己都合退職だと給付制限があって、待期後に一定期間は支給されないのよ。
会社都合(倒産・解雇など)なら給付制限はないわ。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

自己都合だとちょっと待たされるのか。
育休のときとかもお金って出るの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

出るわよ。
育児で休業したときの育児休業給付や、介護のための介護休業給付、学び直しを支援する教育訓練給付も雇用保険の給付なの。

青山 栞(普段) 青山 栞

つまり、雇用保険は失業時の基本手当だけでなく、育児・介護・教育訓練まで幅広くカバーする、と整理できますね。

桃瀬 美羽(笑顔) 桃瀬 美羽

労災は業務・通勤のケガで保険料は会社が全額、雇用保険は失業や育児で保険料は労使双方…対比で覚えるといいんですねぇ。

確認クイズ

労災保険および雇用保険に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 労災保険の保険料は、事業主と労働者が折半して負担する
  2. 労災保険の給付対象は業務災害に限られ、通勤災害は対象外である
  3. 雇用保険の基本手当は、自己都合退職の場合でも待期期間経過後すぐに支給される
  4. 労災保険の保険料は事業主が全額負担し、パートタイマーも適用対象となる
こたえを見る

正解: 4. 労災保険の保険料は事業主が全額負担し、パートタイマーも適用対象となる

正解は4。労災保険の保険料は全額事業主負担で、パート・アルバイトを含む原則すべての労働者が適用対象。1は誤り(労災保険料は全額事業主負担で折半ではない)。2は誤り(通勤災害も労災保険の対象)。3は誤り(自己都合退職には給付制限があり、待期7日の後さらに一定期間は基本手当が支給されない)。

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