老齢基礎年金と老齢厚生年金

満額・受給資格期間・繰上げ繰下げなど、老後の年金の受け取り方を整理します。

年金と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、老後にもらう「老齢年金」です。基礎年金と厚生年金、それぞれの受け取り方を整理しましょう。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

老後にもらう年金って、結局いくつ受け取れるの?
なんか種類が多くてこんがらがるんだけど。

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

落ち着いて考えれば大丈夫よ。
老後の年金は、1階の老齢基礎年金と、2階の老齢厚生年金の2つで考えるといいわ。

青山 栞(普段) 青山 栞

補足すると、老齢基礎年金を受け取るには、保険料を納めた期間や免除期間などを合わせた受給資格期間が10年以上必要です。
以前は25年でしたが短縮されました。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

10年入っていればもらえるんですねぇ。
金額はどうやって決まるんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

老齢基礎年金は、20歳から60歳までの40年間(480月)すべて保険料を納めると満額になるの。
納めた月数が少ないと、その分だけ減っていくしくみよ。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

じゃあ免除してもらった期間はどうなるの?
ゼロ扱い?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

いい質問ね。
免除期間は、まったくのゼロではなく一定の割合で年金額に反映されるの。
だから未納で放置するより、免除申請をした方がずっと有利なのよ。

青山 栞(普段) 青山 栞

一方、2階の老齢厚生年金は、加入期間中の給料(標準報酬)と加入月数に応じて金額が決まります。
たくさん稼いで長く働いた人ほど多くなる、報酬比例の年金ですね。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

受け取り始めるのは何歳からなんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

原則は65歳からよ。
ただし希望すれば早めたり遅らせたりできるの。
60歳〜64歳に早める繰上げ受給は年金が減額され、66歳以降に遅らせる繰下げ受給は増額されるわ。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

要は、早くもらうと減って、我慢して待つと増えるってこと?

青山 栞(笑顔) 青山 栞

その通りです。
繰上げは1か月あたり0.4%減、繰下げは1か月あたり0.7%増。
最大75歳まで繰り下げれば、なんと84%も増額されますね。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

うぅ〜ん…でも早く亡くなっちゃったら、繰下げって損しちゃうこともあるんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

鋭いわね、美羽ちゃん。
長生きするほど繰下げは得、早く受け取りたい人は繰上げ、と自分の状況で選ぶの。
一度選ぶと原則やり直せないから慎重にね。

夏川 ひより(笑い) 夏川 ひより

よっしゃ、1階は40年で満額・10年で資格、2階は報酬比例、原則65歳で繰上げ減・繰下げ増!
バッチリ覚えたよ!

確認クイズ

老齢年金に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 老齢基礎年金の受給資格期間は原則25年以上である
  2. 老齢厚生年金は加入期間の長短にかかわらず定額で支給される
  3. 老齢基礎年金は原則40年間の保険料納付で満額となる
  4. 繰上げ受給をすると年金額は増額される
こたえを見る

正解: 3. 老齢基礎年金は原則40年間の保険料納付で満額となる

老齢基礎年金は40年(480月)の納付で満額になります。受給資格期間は10年以上に短縮済み(選択肢1は誤り)、老齢厚生年金は報酬比例(選択肢2は誤り)、繰上げ受給は減額(選択肢4は誤り)です。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。