将来のお金を『いくらになる?』『毎年いくら必要?』と計算するとき、FPは6つの係数を使い分けます。名前が似ていて混乱しやすいので、使う場面で覚えましょう。
先生、この『◯◯係数』ってやつ、6個もあって全部似てて頭こんがらがる〜!
ふふ、みんなそこで詰まるのよ。
まずライフプランニングの道具から。
将来を見える化するのがキャッシュフロー表ね。
補足すると、キャッシュフロー表の将来価値は「変動率」を使って計算します。
n年後の金額 = 現在の金額 ×(1+変動率)のn乗、ですね。
資産と負債をまとめた表もありましたよねぇ?
ええ、ある時点の資産・負債のバランスを見るのが個人バランスシートよ。
純資産=資産−負債で健全度がわかるの。
さて本題の6つの係数ね。
まず『今のお金を増やすと将来いくら?』が終価係数。
逆に『将来の目標額に必要な今のお金は?』が現価係数。
この2つはペアよ。
終わりの価値と、現在の価値ね。
じゃあ積み立てのやつは?
『毎年積み立てたら将来いくら貯まる?』が年金終価係数。
逆に『目標額を貯めるには毎年いくら積み立てる?』が減債基金係数よ。
残り2つは取り崩し系ですね。
『手元の資金を毎年いくらずつ受け取れる?』が資本回収係数、『毎年一定額を受け取るために今いくら必要?』が年金現価係数です。
うぅ〜ん、資本回収係数って、ローンの返済額にも使うんですかぁ?
いいところに気づいたわね。
借入額から毎年の返済額を求めるのも資本回収係数なの。
『まとまったお金を毎年に分ける』働きだからよ。
要は『一括→毎年』が資本回収、『毎年→一括の元手』が年金現価ってこと?
そう!
ペアで覚えるのがコツよ。
終価⇔現価、年金終価⇔減債基金、資本回収⇔年金現価。
求めたいものが『一括か毎年か』『今か将来か』で見分けるの。
つまり、問題文で『毎年◯円ずつ』とあれば積立か取り崩し、『一括で◯円』なら終価・現価系、と切り分けられますね。
場面ごとに覚えれば、名前の丸暗記じゃなくていいんですねぇ。
安心なのぉ。
確認クイズ
「1,000万円を年利2%で運用しながら、10年間にわたり毎年一定額を取り崩したい。毎年受け取れる金額」を求めるときに使う係数はどれか。
- 年金終価係数
- 資本回収係数
- 減債基金係数
- 現価係数
こたえを見る
正解: 2. 資本回収係数
正解は2の資本回収係数。手元にある一括の元本(1,000万円)を、毎年一定額の受取(取り崩し)に変換するのが資本回収係数(ローンの毎年返済額を求めるのと同じ計算)。年金終価係数は毎年の積立の合計、減債基金係数は目標額から毎年の積立額、現価係数は将来額から今必要な一括額を求めるもので、いずれも用途が異なる。