外貨預金や外貨建て商品は、金利の高さが魅力な反面、為替の動きで損得が変わります。為替レートの読み方と為替リスクを、身近な例で理解しましょう。
外貨預金って金利が高いって聞くけど、なんでみんなやらないの? 得しかない気がするんだけど。
そこが落とし穴なのよ、ひよりちゃん。
外貨建て商品には為替リスク、つまり為替が動くことで損得が変わる危険があるの。
まず用語を整理しましょう。
円を外貨に換えるときのTTS(対顧客電信売相場)と、外貨を円に戻すときのTTB(対顧客電信買相場)があります。
うぅ〜ん、売るときと買うときでレートが違うんですかぁ?
そうなの。
TTSとTTBの間には為替手数料が含まれていて、その差だけコストがかかるのよ。
銀行の窓口で両替すると、往復で少しずつ引かれるイメージね。
基準になる真ん中のレートをTTM(仲値)というわ。
じゃあ為替が動くと、どっちに転ぶの?
ここが肝心。
預けたあとに円安(たとえば1ドル100円→120円)になると、外貨を円に戻したとき増えて『為替差益』になるの。
逆に円高(100円→80円)に進むと『為替差損』が出るのよ。
つまり、外貨建て資産を持っている人にとっては、円安が有利で円高が不利ということですね。
ドルベースで得た金利が高くても、円高でそれ以上に目減りすれば元本割れもあり得ます。
金利で得しても、円高で損したら意味ないんですねぇ。
こわいです。
そうなの。
だから『高金利=無条件でお得』ではないのよ。
金利の高さは、その通貨の為替リスクの裏返しでもあるからね。
円安のときに円に戻せば得する、円高のときは待つ、って覚えればいいのかな?
考え方としてはその通り。
ただし為替は読みきれないから、余裕資金で行うのが基本よ。
外貨預金のほか、外貨建てMMFや外貨建て債券なども同じ為替リスクを持つわ。
補足すると、外貨預金は預金保険制度の保護対象外です。
ここは円預金と違う重要な注意点ですね。
外貨預金は万一のとき守られないんですねぇ。
覚えておきます。
大事な点ね。
試験では『TTSは円→外貨、TTBは外貨→円』『円安で為替差益、円高で為替差損』『外貨預金は預金保険の対象外』が定番。
方向を混同しないように整理してね。
確認クイズ
外貨建て金融商品に関する記述として最も適切なものはどれか?
- 円を外貨に換えるときのレートはTTBである
- 外貨預金を保有中に円安が進むと、円換算額は減少する
- 外貨預金は預金保険制度の保護対象外である
- TTSとTTBは常に同じレートである
こたえを見る
正解: 3. 外貨預金は預金保険制度の保護対象外である
外貨預金は預金保険制度の保護対象外であるのが正しい記述です。円→外貨のレートはTTS(TTBではない)。円安が進むと円換算額は増加(減少ではない)。TTSとTTBには為替手数料分の差があるため、他の選択肢は誤りです。