外貨建て金融商品 - 為替レートと為替リスク

TTS・TTBの読み方、円安・円高と損益の関係、外貨預金の注意点を整理します。

外貨預金や外貨建て商品は、金利の高さが魅力な反面、為替の動きで損得が変わります。為替レートの読み方と為替リスクを、身近な例で理解しましょう。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

外貨預金って金利が高いって聞くけど、なんでみんなやらないの? 得しかない気がするんだけど。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そこが落とし穴なのよ、ひよりちゃん。
外貨建て商品には為替リスク、つまり為替が動くことで損得が変わる危険があるの。

青山 栞(普段) 青山 栞

まず用語を整理しましょう。
円を外貨に換えるときのTTS(対顧客電信売相場)と、外貨を円に戻すときのTTB(対顧客電信買相場)があります。

桃瀬 美羽(びっくり) 桃瀬 美羽

うぅ〜ん、売るときと買うときでレートが違うんですかぁ?

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そうなの。
TTSとTTBの間には為替手数料が含まれていて、その差だけコストがかかるのよ。
銀行の窓口で両替すると、往復で少しずつ引かれるイメージね。
基準になる真ん中のレートをTTM(仲値)というわ。

夏川 ひより(普段) 夏川 ひより

じゃあ為替が動くと、どっちに転ぶの?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

ここが肝心。
預けたあとに円安(たとえば1ドル100円→120円)になると、外貨を円に戻したとき増えて『為替差益』になるの。
逆に円高(100円→80円)に進むと『為替差損』が出るのよ。

青山 栞(普段) 青山 栞

つまり、外貨建て資産を持っている人にとっては、円安が有利で円高が不利ということですね。
ドルベースで得た金利が高くても、円高でそれ以上に目減りすれば元本割れもあり得ます。

桃瀬 美羽(びっくり) 桃瀬 美羽

金利で得しても、円高で損したら意味ないんですねぇ。
こわいです。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

そうなの。
だから『高金利=無条件でお得』ではないのよ。
金利の高さは、その通貨の為替リスクの裏返しでもあるからね。

夏川 ひより(笑い) 夏川 ひより

円安のときに円に戻せば得する、円高のときは待つ、って覚えればいいのかな?

小野寺 琴葉 先生(笑顔) 小野寺 琴葉 先生

考え方としてはその通り。
ただし為替は読みきれないから、余裕資金で行うのが基本よ。
外貨預金のほか、外貨建てMMFや外貨建て債券なども同じ為替リスクを持つわ。

青山 栞(普段) 青山 栞

補足すると、外貨預金は預金保険制度の保護対象外です。
ここは円預金と違う重要な注意点ですね。

桃瀬 美羽(普段) 桃瀬 美羽

外貨預金は万一のとき守られないんですねぇ。
覚えておきます。

小野寺 琴葉 先生(普段) 小野寺 琴葉 先生

大事な点ね。
試験では『TTSは円→外貨、TTBは外貨→円』『円安で為替差益、円高で為替差損』『外貨預金は預金保険の対象外』が定番。
方向を混同しないように整理してね。

確認クイズ

外貨建て金融商品に関する記述として最も適切なものはどれか?

  1. 円を外貨に換えるときのレートはTTBである
  2. 外貨預金を保有中に円安が進むと、円換算額は減少する
  3. 外貨預金は預金保険制度の保護対象外である
  4. TTSとTTBは常に同じレートである
こたえを見る

正解: 3. 外貨預金は預金保険制度の保護対象外である

外貨預金は預金保険制度の保護対象外であるのが正しい記述です。円→外貨のレートはTTS(TTBではない)。円安が進むと円換算額は増加(減少ではない)。TTSとTTBには為替手数料分の差があるため、他の選択肢は誤りです。

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