債券は『国や企業にお金を貸す』投資です。仕組みは少し数式が出てきますが、利回りの考え方さえ掴めば怖くありません。価格と金利の関係まで一気に見ていきましょう。
債券って、要は国とか会社にお金を貸してあげるってこと?
まさにそれよ、ひよりちゃん。債券は、発行者にお金を貸す代わりに、定期的に利子を受け取り、満期に元本(額面)が戻ってくる仕組みなの。
補足すると、額面に対して毎年支払われる利子の割合を表面利率(クーポンレート)と呼びます。
満期のことは償還といいますね。
満期になったら、貸したお金がちゃんと返ってくるんですねぇ。
安心です。
ただし、債券は途中で売買できて、そのときの価格は変動するの。
ここで大事なのが利回り。
投資したお金に対して、1年あたりどれだけ儲かるかの割合よ。
表面利率と利回りって、同じじゃないの?
いい質問ね。
表面利率は『額面』に対する利子の割合。
でも実際には額面と違う価格で買うことが多いから、『買った価格』に対する儲けの割合である利回りとはズレるのよ。
たとえば額面100円・表面利率2%の債券を98円で買えば、利子2円に加えて満期時に2円の値上がり益も得られます。
だから利回りは表面利率より高くなるんです。
そう。
この満期まで持ったときの利回りが最終利回りよ。
『(表面利率+(額面-購入価格)÷残存年数)÷購入価格×100』で計算するの。
分子に値上がり益・値下がり損を年数で割って足すのがコツね。
うぅ〜ん、安く買えば利回りが上がって、高く買うと下がるってことですかぁ?
その理解でバッチリよ、美羽ちゃん。
ここが債券の一番大事なところ。
だから覚えておいてほしい原則があるの。
なになに?
それは『市場金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がる』という関係。
金利と債券価格はシーソーのように逆に動くのよ。
つまり、新しく発行される債券の金利が高くなると、利率の低い既存債券は魅力が下がって価格が下落する、ということですね。
金利と価格は逆相関です。
金利が上がると債券が安くなる…シーソーで覚えると忘れなさそうです。
その調子。
試験では『金利上昇→債券価格下落』『安く買うほど利回りは上がる』が最頻出。
最終利回りの計算式も一度は手を動かしておいてね。
確認クイズ
債券投資に関する記述として最も適切なものはどれか?
- 市場金利が上昇すると、既発債券の価格は上昇する
- 額面より低い価格で購入した債券の最終利回りは、表面利率より高くなる
- 表面利率と最終利回りは常に一致する
- 債券は満期前に売却することができない
こたえを見る
正解: 2. 額面より低い価格で購入した債券の最終利回りは、表面利率より高くなる
額面より安く買うと満期に値上がり益が得られるため、最終利回りは表面利率より高くなるのが正しい記述です。市場金利上昇時は債券価格が下落(逆相関)。購入価格が額面と異なれば表面利率と利回りはズレ、債券は市場で売却可能なため、他は誤りです。