先物・オプション・スワップといったデリバティブ。名前は難しそうですが、『将来の価格をあらかじめ約束する』という発想がわかれば大丈夫。基本の3つを押さえましょう。
デリバティブって、なんかプロっぽくて難しそう。
要はどういうものなの?
身構えなくて大丈夫よ。デリバティブは、株や通貨などの元となる資産(原資産)から派生した取引の総称なの。
将来の価格変動に備えるのが主な目的よ。
代表的なものが3つあります。
将来の売買価格をいま約束する先物取引、売買する権利を売買するオプション取引、そして異なるキャッシュフローを交換するスワップ取引ですね。
うぅ〜ん、先物は『将来の値段を今決める約束』なんですねぇ。
その通りよ、美羽ちゃん。
たとえば農家が『半年後に小麦を1トン10万円で売る』と今のうちに約束しておけば、値下がりしても安心でしょう? これが先物の使い方ね。
なるほど、価格が動く前に固定しちゃうんだ。
じゃあオプションは?
オプションは『買う権利』や『売る権利』そのものを売買するの。
買う権利を『コール・オプション』、売る権利を『プット・オプション』と呼ぶわ。
オプションの特徴は、権利なので買い手は『行使するかしないかを選べる』点です。
不利なら権利を放棄すればよく、その場合の損失はあらかじめ支払った『プレミアム』(オプション料)に限定されます。
権利だから、使わない自由もあるんですねぇ。
保険みたいで安心です。
いいたとえね。
まさに保険料を払って備える感覚。
ただし権利を売った側は、買い手が権利を行使したら必ず応じる義務があるから、損失が大きくなることもあるの。
スワップは名前からして『交換』?
察しがいいわね。
スワップはキャッシュフローを交換する取引よ。
代表的なのが、固定金利と変動金利を交換する『金利スワップ』ね。
補足すると、デリバティブの使い方には、価格変動リスクを回避するヘッジ取引、少ない資金で大きな利益を狙うスペキュレーション取引(投機)、価格差を利用する裁定取引の3つがあります。
リスクを避けるためにも、逆に利益を狙うためにも使えるんですねぇ。
そう、道具は使い方次第。
特に少ない元手で大きな取引ができる『レバレッジ効果』があるぶん、損失も膨らみやすいから注意が必要よ。
試験では『先物=価格を約束』『オプション=権利の売買、買い手の損失はプレミアムに限定』が頻出ね。
確認クイズ
デリバティブ取引に関する記述として最も適切なものはどれか?
- 先物取引は、将来の価格を現時点では決めずに売買する取引である
- オプションの買い手は、権利を行使するかしないかを選ぶことができる
- スワップ取引は権利そのものを売買する取引である
- ヘッジ取引は少額で大きな利益を狙う投機目的の取引である
こたえを見る
正解: 2. オプションの買い手は、権利を行使するかしないかを選ぶことができる
オプションの買い手は権利行使を選べ、不利なら放棄でき損失はプレミアムに限定されるのが正しい記述です。先物は将来価格を現時点で約束する。権利を売買するのはオプション。ヘッジはリスク回避目的(投機はスペキュレーション)のため、他は誤りです。